よろよろと近づいて体を揺する。
「ねえ、母さん?起きて?」
「今日ね、テストで100点取ったんだよ?」
「クラスで僕だけだったんだよ?すごいでしょ?」
「なんで、、返事してくれないの?」
「いやだ。」
いやだ。いやだ。いやだ。
血が雨のせいで大きく広がる。
足元に血が流れてくる。
「母さんっ!!!!」
遠くから聞こえていたサイレンが近づいてきて止まった。
「はい、どいてください!」
「僕?ちょっとどいてくれるかな?」
「やだ!母さんを連れていかないで!!」
息子だと思ったのか救急車に乗せてくれた。

