父さんのおかげで毎日家には笑いが耐えなかったし
幸せな日々を過ごしていた。
雨が降るある日。
そんな幸せな一家を壊す事件が起こった。
「今日、時雨くん凄かったね!!!」
「へへっ!ありがとう!」
「じゃあ、また明日遊ぼうね!!」
下校中、友達と別れて家の近くの道を歩いているとき
反対の道を買い物帰りの母さんが歩いているのが見えた。
「かーあさーん!!!」
母さんは俺に気付いたあと小走りでこちらに来た。
思いっきり手を振ったあと左右も見らず俺は母さんに向かって走った。
今日あったこと話さなくちゃ!
頭の中はそれしかなかった。
だから気づかなかったんだ。

