走って路地裏に着くと猫たちの目の前に缶詰とミルクを置いた。


親猫が威嚇するから少し離れて様子を見守った。


すると、親猫はそろりと近づき缶詰にかぶりついた。


それを真似するかのように子猫もミルクを飲み始めた。


その様子に少し感動を覚え、涙が出そうだったのを今でも覚えている。


あたしはそれを毎日続けた。


雨が降っても決して止めなかった。


1ヶ月たったくらいに初めてあたしの姿を見た親猫が


威嚇しなくなり、近寄ってきた。


心を開いてくれたんだと感激して嬉し涙を流した。