辛そうに、悲しそうに「にゃー」と鳴く。


そんな子猫を見て撫でてあげたくなった。


触ろうとしたとき白いものが横切って手に鋭い痛みを感じた。


『っ!いたっ』


白いものは大人の猫で親だと一目でわかった。


あたしを威嚇した後、子猫に近寄って


大切そうに愛おしむように体をくっつけ寄り添った。


そして、顔をペロペロと舐めた。


その光景を見た後、あたしはコンビニに駆け込んで猫缶とミルクを買った。


親猫も子猫も見るからに痩せていて今にも倒れそうだったから。