『うーーん、時雨...、しぐれ...、シグ...?シグ!!シグっていいかも。』


この声は雫...?


『シグ?早く元気になってね。あたしが必要としてるからね。』


俺が欲しかった言葉。


ありがとう。


俺、もう何もいらないよ。


真っ黒だった世界が少し開けていく。


泣いていた昔の俺はいなくて、


あるのは白く輝いている真っ直ぐ伸びる道だけ。