LOVE RAIN




キッチンへ行き食器を洗い、水と薬を持って行こうとした時だった。


「なあ...あいつ雫の何?」


『んー。...あたしの猫?』


「なんで他人を家に上げてんだよ。」


『...あたしの勝手でしょ。』


なぜか隼人が言い放った“他人”という言葉が胸に刺さった。


「自分の立場考えろよな。」


『......』


隼人をひと睨みして寝室へ向かった。


『はい、時雨くん。薬飲んで』


「...ヤダ。」


『飲まなきゃ治らないよ?』


「...ヤダ。」