LOVE RAIN




熱でうーうー、苦しむ時雨くんをお世話することはや15分。


ピンポーン。ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!


借金の取立て?!って思うほどのインターフォン。


『ちょっと待ってて。』


と時雨くんに告げて早歩きで玄関へ向かう。


ガチャ。


『隼人、はやかっ...』


「おい、雫!熱は!?立ってて具合悪くないのか!?早くベッドに寝ろ!」


そうまくし立てるやいなやあたしを担いで寝室に向かった。


『ちょっ、下ろして!』


「...は?」


聞こえたのは時雨くんの苦しそうな吐息と隼人の驚いた声、


それから隼人が買ってきてくれた袋が落ちた音。