あ...意識なくなりそう。


「...おやすみ。」


そう、小さく呟いた時だった。


『ああっ!!!!』


「!?」


『歯磨きしてないっ!!』


「......。」


『時雨くん、洗面所行くよっ!』


俺、瞼くっつきそう。


一生懸命俺を引っ張る雫がなんだか可愛かった。


これから雫に振り回されそう。


そう思うとなんだか楽しそうに思えた。