『温まった?』


「うん。」


『じゃあ、ここ座って?』


あたしの座ってるソファーの下の床を指差す。


「...???」


わけがわからないように首を傾げながらあたしの言う通りにしてくれる時雨くんに嬉しくなる。


カチッ。ブオォーーー。


「っ!」


驚いたように肩をはねさせたから一旦ドライヤーを切った。


『ごめん。嫌だった?つい、いつもの癖で...』


「...ううん。別に。びっくりしただけ。」


『じゃあ、してもいい?』


「...うん。」