「虚構」


光に拒絶された僕を
夜が嘲笑って

ひとりぼっちだ なんて
呟いた声は
届く宛もなく空気にとけた

『僕が僕をさがしてる』

嗚呼、満たされた気になって
何でもないふりをして
膝を抱え啜り泣く
僕を僕は箱に閉じ込めた

遠く 深く 埋めて もう戻らない

心のどこか 泣き声が響く
虚構の日々