「にゃー。にゃー。」


黒猫がこっちを向いて
物欲しそうに鳴いている。



「生きてたのー!?よかったー!!本当によかったー!!
でもキミとっても弱ってるみたい。
お腹も空いてるでしょ。」



猫に問いかけると

「にゃー。にゃー。」




「キミって人の言葉が解るみたいね!
よーし!元気になるまで私の家でお世話しちゃいましょう!」


そう言って
目の前の黒猫を抱き上げた。



この可愛い黒猫がとんでもないやつとは知らずに。