涙 と 幸 せ と 、 先 生 と 。

「あっ・・・」





思わず、口を開いて固まる。





こんなカッコいい人が担当とか・・・





超ラッキーじゃん!





「初めまして!これから1年間、皆の化学を担当する『佐野 仁史(さの ひとし)』です。理科が嫌いだと思ってる人も、一緒に頑張っていこうな!ってことで、昨日のテスト返します!」





「先生それはないよー!」





「マジ無理なんだって!」





男子からの冗談まじりのブーイングで、教室の雰囲気が和らぐ。





「はいはい、じゃあ返すから取りに来いよー!朝倉!」





・・・もっと勉強しとけばよかった・・・。





先生とはいえども、カッコいい人に悲惨な点数を見せたい人はいないだろう。





なんて、後悔しても遅いんだけどね・・・





「次は・・・九条!」





「はい・・・」





「ん、よく頑張ったな。」





「え?」





先生からテストを受け取って席に着く。





「何点だったんだろう・・・」





ほとんど鉛筆転がして答え書いたんだよね。





それなのに『よく頑張ったな』って・・・





解答用紙をそっと広げる。






























「・・・っ!!!」