くつ下のあな。




月日は流れて七月が始まろうとしていた。




私はこのときになって自分の気持ちに気づくことになる。


高橋とすれ違うとき、教室にいるとき


自分でも気づかないうちに目で追ってしまう





「彩葉って高橋のこと好きなの?」


突然葵にそう言われて私は飲んでいた牛乳を吹き出しそうになった


「そんなわけないよ、それに高嶺の花すぎて次元が違うよ」

「それにしても三人で集まってると女子の発狂も激しいね」


高橋、広瀬くん、赤尾くんは家が近所で仲がいい。三人そろってルックスがいいからいつも女の子たちに人気なんだよね

特に広瀬くんの人気はすごい。入学式のときも囲まれてたし...


確かに、葵の言う通り高橋のことは好きっていうか、気になるっていうのかな。

普通の高校生なのにどこか違う世界にいるみたいな感じですごく遠い。

最近知ったことなんだけど、中間テストも首席だったし...のんびりしてるように見えて抜け目なくて完璧すぎて。




「青木、もう帰るの?」

「うんそろそろ帰る」

「じゃあ昨日言ってたラーメン屋行かない?今日海斗いないし」


こんなかわいい顔で言われたら断れるわけないじゃん、二人きりで帰るってサラッといってるけどホント鈍感すぎて困るよ。


「いいよ」



隣でラーメンを食べて満足そうにしている高橋
一体なに考えてるんだろ。

コイツの言動にいちいち考えたりしちゃう私がちょっとやだ。




学校帰りに寄り道した回数を数える自分も。














「昨日ハルとラーメン食べたんだ?」

「うん」

「青木ってやっぱハルのこと好きなわけ?」

「ちょっと、なんでそうなるの?別にそんなんじゃないよ」

「ふーん、てか今年の夏祭り誰かといく?」

「多分葵と舞友と行くと思う」

「俺もさ、久しぶりに行きたいなって思ってたんだけど男三人で祭りってのもどうかなって思って、よかったらみんなでいかない?」


じゃあ高橋も来るんだ...

一番にアイツのこと考えてしまうクセがついてるみたい。


「いいよ、二人にも伝えとくね」