くつ下のあな。




あなたは高校時代を覚えていますか?






新入生として迎えられた高校一年の春。

小学校から仲の良かった南舞友、水原葵と同じ学校に進学した。


「彩葉おはよう!今日からあたしたちJKだね」

「舞友、そんなはしゃいだら転ぶよ」


中学から相変わらずのやりとりの2人

春休みぶりに会う2人はどことなく高校デビューをしていた。


「クラス表みにいこ!」


よかった。2人と一緒だ

となりではしゃぐ舞友をよそに女子たちが何やら群がっている。


「なんだろう、隣のクラス?」


私は何も知らずに彼と関わりをもってしまった

もしあの時、彼と出会わなければ。




隣のクラスの前で様子を伺う私たちの後ろにこのクラスの生徒と思われる男子が立っていた。


「ごめん、ちょっとどいてくれる?」


私は彼の整った顔、それだけではない。

外見だけじゃないものに惹かれて、呆然と立ち尽くしていた。

入学式も終わり一人で家に向かっていたとき、後ろから声をかけられた。


「青木さん?家こっち方面なんだね」

「え、はい」


この人、同じクラスの人だっけ...


「...その様子だと俺のこと知らないでしょ」

「う、、、ごめん」

「俺は赤尾隼 みんなからはシュンって呼ばれてる。それで、俺の自己紹介聞いてないくらいボーッとしてたんだ?何考えてたの?」

「別に、大したことじゃないよー」


朝会った彼のこと考えてたなんて言えるわけない!


「そっか、まぁこれからよろしく!イロハちゃん」


いきなり名前呼びですか、まぁいいけど。。