ありがとうの涙

「私は死にたくない!!!」

女が大声を出した。

「俺もやだぜ」

「じゃあ、渡部でいいじゃん!あいつ、足おせーし!どうせすぐ殺されるだろ!??!」

「女は、佐藤がいいわ!どうせ邪魔になるし!」

みんなが提案する中、私は、迷っていた。

そして、誰かが手を上げた。

「っていうか、優梨子は?」

優梨子の、私の次に仲いい子だった。

確か、伊藤さん。

優梨子の顔は、固まっていた。

「わー、裏切りだー、伊藤が優梨子を裏切ったーーーwwww」

とみんなが爆笑する。

黙っているのは、優斗と私と優梨子ぐらいだった。

みんなの笑い声に恐怖を覚えた。

何で。。。笑えるの。。。?

「じゃあ、一人目、優梨子。」

男が言った。

私は、すぐさま首を振った。

「何で優梨子なの?!優梨子、足速いよ?!」

と一生懸命、否定する。