教室までは私一人でいく。矢崎君にはバレないように…

「あゆかおはよー!」

私は、あゆかに笑顔をむける

「彩奈おはよ!また、王子様と?」


あゆかは知っている…付き合っていることを…王子様って言わなくても。光希なのに…



「うふふ。まぁね!」

自分でもにやにやしてるのがわかる…



「幸せ者ね!」


あゆかは、笑っている…あゆかは、好きな人いないのかな…?

「あゆかは好きな人いないの?」   


そんな話したことないから、あゆかは驚いて目を丸くしている…


「い…いないよ…」