夢越しに君を見た夏





「夢野の夏野もお疲れ様」




長いミーティングが終わったあとの夢野と夏野と合流する。



「お疲れ」


「………」



演奏した夢野はもちろん、出ている夏野はとても疲れていて、1人元気な私がなんだか申し訳なくなった。




「さっさと帰ろーぜ。疲れた。」


夏野のその言葉で歩き出す。



夢野を真ん中にして道路側に夏野が立つ。





「去年も一緒に帰ったよね」


去年の夏も全校応援の日は一緒に帰った。

去年は夏野はベンチには入ってたけど、試合にはでれなくて悔しそうにしてたっけ。


それに比べて夢野は1年なのに淡々としてて今とそんなに変わってない。




「去年ね、その時も私が真ん中だったわね。」


「それが、普通・・・なんだろ」



そっぽを向く夏野を夢野が軽く叩く。


「夏野くん、ばか。」




「どうしたの?夢野・・・」


「ううん、なんでもない。


そう言えば次の試合、勝てそう?」



「勝つよ。勝つ。だから・・・いやなんでもねぇ。」