約一週間後
ついに合格発表の日だった。
自信はちっともなかった。
一度中学へ行くと、もうすでに合格発表を見に出発している人たちもいた。
私はどきどきとは、わくわくなんていう気持ちは無かった。
ただ、どうして勉強をまじめにしなかったんだろ。どうして、もっと早く受験のことを考えなかったんだろ。
後悔ばかりが押し寄せてきて、私は縁起が悪いことが考え始めた。
バスに乗り、一人席に座った。
もし、このバスが事故ったのならば、私は自分の結果を見なくて済む。
もし、結果を見なくても済むのなら私はどんなに幸せだろうか。
私は、そんなことを願いながら、バスの中で外を眺めた。
そして、私は無事高校へついた。
高校は意外と空いてて番号が書いてあるボードまですぐにたどり着けた。
息を整え、ゆっくりとボードを見上げる。
『ある・・・・』
ある!!私の番号がある。信じられなかった。
あんなに先生たちに、友達に、家族に、
無理と言われた。
受かったんだ。
私のあこがれだった、弓道部に入れるんだ。
この学校で私は三年間過ごせるんだ。
嬉しかった。
書類を提出し、学校へ戻ると先生が驚いた顔で喜んでくれた。
嬉しいようで、嬉しくない。
私は学校の先生が嫌いだ。
きれいごとを言い、また調子が悪くなったら、きれいごとの上にきれいごとをのせる。
自分が得することばかりする。
生徒のことなんてちっとも考えてないくせに。
先生からおめでとうなんて言葉が出てきてもちっともうれしくなんかない。
