青い記憶

白い、眩しい、体が急に重くなった。
さっきのは夢だったのか?
ん?なにか見える。黒い髪をした人……心配そうな顔をしている。
君は一体誰だ?

「り…りく!目が覚めたの?よかったー。」

誰の声だろう…何もわからない。
てか、僕がリクなのか?

「だ…………れ…?」

僕は声を振り絞って聞いた。

「誰って……りくと同じクラスの桜だよ?忘れたの?」

桜…誰かわからない。

「わ、わからない。僕は君が誰かわからない…」

僕は本当のことを言った。
彼女は目に涙を浮かべている。

「う…そ…?う、ウソ言わないでよ~」

今にも泣きそうな彼女。

「本当だって、ウソついてもなにもなりません。もう一度言います。僕は君が誰かわからない。」

その一言で彼女はとうとう泣き出した。僕はどうする事もできなかった。だけど、不覚にも彼女を可愛いと思ってしまった…