_____ある日の昼休みにて



「あのさぁ、いい加減荘士から離れてくんない?あたしらめっちゃ迷惑してんの」

「んー」

「ちょっと!きいてんの!?」

「…んー。寒い」



あの噂が流れた日から約一週間が経ち、
雰囲気も落ち着いてきた頃。


「……なんでわざわざこんな寒いとこに呼び出すの」


体育館裏に呼び出され、今に至る。



「っ…わ、悪かったわね!わたしだって寒いわよ!」

「ならもう帰ろ」

「まだ話は終わってないのよ!!」



…もー。
身勝手な人はきらい


「もーお願いだから!
暁田くんと別れてぇぇ!」

「…」

「あの噂流したら、漆原さんがめんどくさがって、
荘士と別れてくれると思ったのぉぉ!!」



そんな泣きつかれても……


「やだ」

「っ……このクソやろう!」
「バカ!めんどくさがりや!」
「ブス!………ブス…」

『うわぁぁぁぁん!』


うるさい