俺の名前はミヨシ。

俺は今年、親の都合というもので国境を越え、フェアエンデルングという国に来た。



ちょうど、高校生活に慣れてきたところでの転校だったのでまぁまぁ大変だった。


しかし、俺はシュヴァルツなため、シャツカンマ-というこの国で最も大きい高校の学校へ行かなくてはならなかった。


俺の国はそこそこ大きい国で何十年も前から平等を掲げており、生まれてこのかたシュヴァルツである、ということに苦労を感じたり、意識したことはほとんどなかった。


なので、シュヴァルツだからという理由で決められているのは、なんだか変な感じがした。



ちなみにこの国ではアインスもシャツカンマ-らしい。




この時点でまぁまぁわかってはいたが、この国はどうやらまだ進んではないらしい。


(大きい国々が平等を掲げることにより、それが”進んでいる”ということになるという考え方である)





まぁ、とにかく、このでっかい学校は全寮制らしいのでおおきなトランクをもって学校に来た。





まず、理事長室に行く。


コンコン「明日からお世話になります、ミヨシですけど、理事長はいらっしゃいますか?」



「どうぞ」



低い声が聞こえてきたため、すこし緊張しながらも、失礼します、といって理事長室に入った。



中には鈍い金色をした髪の40後半くらいのおじさん、もとい理事長がいた。


さすが国一の学校ともなると先生もゴルトだとか魔力の強い人たちになるんだなぁ。


「ようこそ、我がシャツカンマー学校へ。これから君にこの学校についての説明をしてくれる人がくる。それまで少し、私が話をすることになっています。


これから、よろしく。」

「はぁ、よろしくお願いします。」

人の良さそう笑みでにっこりと笑う理事長はなんだかどっしりとしていて貫禄がある