嫌だ嫌だ嫌だっ‼‼
琉生さんは私の大切な人…この人まで奪われてしまったら私はこれから生きていける気がしない‼‼
萌「組長さんってなんか距離感ありますね。
私の姉の彼氏さんだから、私も仲良くできたらいいなぁ…。
そうだ‼組長さんの下の名前、琉衣ですよね?
琉生さんって呼んでもいいですか?
これから長い付き合いになると思いますしね。」
すっと琉衣さんの腕に自分の腕をまわす萌乃。
嫌だ、見たくない…っ‼‼
ぎゅっと目をつむっているとふわっと抱きしめられた。
そっと目を開け、上を向くと琉衣さんがほほ笑んでいた。
琉「綺麗だ。
その嫉妬に狂った顔……もっと俺に見せろ。」
ぐっと顔を近づけてくる琉衣さん。
思わず照れてしまった。
琉「今度は女の顔になってんぞ。
お前の表情はどんなもんでもそそるな。」
「琉衣さん‼ちょっとこんなところで何なのよ⁉」
琉「俺はやりたいように動いてしゃべっているだけだけど?」
琉衣さんと話していると萌乃が琉衣さんを後ろから抱きしめてきた。
そして私を睨んできた。
萌「琉衣さん、萌乃の事無視しないでくださいよ…。
萌乃、すっごし寂しいです。」
私の琉衣さんに抱き付いてる、私の琉衣さんを視界に入れている…普段はここまで思わないが、萌乃がしているとなると本当におかしくなりそうな程憎く感じる。


