溺れるくらいの愛情を。






翌日、学校へ行くとある人物達の姿がなかった。
琉衣さんの片想い発言をした子達が…。
大体の予想はつく。
恐らく琉衣さんが何かしたんだろうな…。


あ、そう言えば片想いについて詳しく聞くの忘れてた。
そんなこと考えながら教室へ向かった。



教室に着くといつもはヒソヒソと言われるのに、空気が冷たくなっただけだった。
みんなの顔色は青白くなっている。
……脅されでもしたのかな。
まぁどうでもいっか、と呑気に思いながら椅子に座った。



いつもと違う教室の雰囲気に、逆に居心地が悪い。
…まぁそのうち慣れるかな。





これで平和に学校生活を送れる、そう思っていた。










女「……気に入らない。
あの方から愛されるのは貴方じゃないわ。」











あの出来事が起こるまでは……。