溺れるくらいの愛情を。



琉「なぜ?
そんなの当たり前だろ?
俺はお前の全てを手に入れる。
その為に出来ることは全てしている…ただそれだけだ。」


「いや、ちょっと意味が分からないんだけど。
もっとわかりやすく言ってくれる…?」


琉「…お前は知らなくていい。」


「私にも知る権利はあると思う‼
ということで、教えて。」



断固として言おうとしない琉衣さん。
学校での出来事を全てわかっているのなんて…。
じーっと琉衣さんを見つめるが、話してくれそうにない。


…その場にいないのに、その場の話を聞ける方法なんて正直私は一つしか思い浮かばない。



「…盗聴器、とか?」



その瞬間、空気が一瞬冷たくなった。



「え…当たり……?
まぁそれしか方法はないよね。
もしくは誰か雇ってるとか…まぁそれは流石にないよね。」



はははっと笑いながら言うが、周りの空気はシーンとしていた。



「…え、もしかしてこれも当たりなの?」


弥「組長、もう話されてはどうですか?
気付いているみたいですし。」


琉「……はぁ。
お前の制服にGPSと盗聴器を仕組ませてある。
あぁ、GPSと連動して盗聴器を設定させてあるから安心しろ。
トイレに入ったと同時に消えるようにはなっている。

…女子トイレこそ言いたい放題の場所なのによ。」


弥「流石にお手洗いの盗聴はどうかと思いますよ。」




どうかと思う以前に犯罪の域だよね⁉⁉
というか、そんなものが仕組まれているだなんて全く気付かなかった…。