溺れるくらいの愛情を。




琉「いや、嬉しいな。
だが既にこいつらはお前を認めてる。
それだけは理解しとけよ。」


「…ありがとう。」



それからもたくさんの組員さん達と会話を楽しんだ。
強面の人ばかりだけど、優しくて暖かい人達ばかりだな…。


歓迎会が終わり、お風呂に入った。
ちなみにお風呂は組員さん達が入る所とは違う 場所にある。
一般的なお風呂で、家が広いという事もあり、お風呂の空間はすごい落ち着くな…。



出た後は部屋に戻った。
するとすでに琉衣さんはお風呂から上がっており、ビールを飲んでいた。



琉「出たのか。」


「うん。
そういえば朝取に行った荷物ってどこにあるの?」


琉「あぁ、そこ。」


そう言って琉衣さんは部屋の端っこを指刺した。
そこにはまとめてあった荷物が置かれていた。



「ありがとう。」


琉「あぁ。
タンスやクローゼットは空いてるところ使ってくれ。」


「はーい。」



私は前の家から持っていた物をとにかく直し始めた。
思ってたよりすぐに片づけが終わり、ビールを飲んでいる琉衣さんの隣に座った。



琉「やっと手に入ったんだな…。
俺の手元に…。」



琉衣さんは私の肩を抱き寄せ、耳元でささやいてきた。




琉「愛してる。
次は結婚、だな。」


「いやいやいやいや、早くない⁉
それに私未成年だから保護者の同意が必要だからさ、20歳になるまで無理だよ。」


琉「どこが早いんだ?
俺は香苗しかいらねぇし、香苗にも俺しかいねぇだろ?
それにもうすでに手は打ってある。
安心して待ってろ。」




…どんな手を打っているのかが気になっ たが、話はあえて聞かなかった。