溺れるくらいの愛情を。





皆さんは私の歓迎会の準備とやらをしてくれているみたい。
私も何か手伝おうと思ったけど、琉衣さんに「歓迎される身なんだから大人しくしとけ」とバッサリ言われたため、お部屋でのんびり中だ。

琉衣さんの部屋は広く、高級そうな家具ばかり。
こんなところで寛げない…とか思っていたけど、いざ部屋にあるソファーに座るとふわふわで気持ちよく、ずうずうしくも寛いでしまっている。
そんな私の隣には琉衣さんが座っている。



「あ、そう言えば私が朝いたところって何の部屋なの?」


琉「あれは客間だ。
なんだ、あの部屋がいいのか?」


「違うよ‼そういう意味で聞いたわけじゃないから‼
それに……私は琉衣さんと一緒の方が嬉しいし…。」



自分で言って恥ずかしくなり、照れてしまった。
そんな私を横から抱きしめてくる琉衣さん。
……余計恥ずかしい。


おそらく私の顔は真っ赤だろうな…。



琉「自分で言って照れてんのかよ。
可愛い奴だな。」


「そ、そ、そういう事をさらっと言わないでください‼」



可愛い奴、だなんて余計照れてしまう。
わざとなのか…いや、絶対わざとだ。
だってすごくにやにやしてるもんっ‼‼



琉「香苗の反応見るのおもしれぇ。」


「私で遊ばないで‼」




そんなやり取りをしていると、とある組員さんがご飯の用意が出来たという知らせに来てくれた。