溺れるくらいの愛情を。





組員「…組長が決めた方なら俺たちは何も言いません。
組長のご決断に尊重したいと思っています。」


組員「そうですよ。
組長とお嬢さんがそれでいいと思っておられるなら、俺たちは歓迎します。」



想像以上に、思っていた以上に暖かく迎えてくれたことに涙が出そうになった。
皆さんが優しくて、こんな子供に対して受け入れてくれたこと…本当に嬉しい。



組員「それに自分で言うのもあれですが、強面の俺らに対して堂々と話してくれたのは驚きました。」


「あ……それは違うんです。
正直に言うと、車から降りるのでさえ怖かったんです。

でも飛田さんが後押ししてくださって…。」


組員「飛田さんが…ですか?
凄いですね。
飛田さんにまで認めてもらえるなんて、さすが組長の女ですね。」


琉「まぁな。」



……あれを認めてもらえてるっていうのだろうか。
あえてそこには触れず、家の中へ入った。


ざっと家の中を案内してもらい、部屋に連れて行ってくれた。
私の部屋は琉衣さんと同じ部屋だった。
…私邪魔じゃないのかな。



琉「今日から俺の部屋が香苗の部屋でもある。
それともうすぐお前の歓迎会をしてくれるみたいだ。よかったな。」


「うん‼」



歓迎会…嬉しいな。
ここに住む一人の人として認められたことに幸せを感じていた。