溺れるくらいの愛情を。




私の事を一番に考えてくれてる。
そして私自身をちゃんと見てくれる。

私にはもったいないくらいのすごい人だ。


そんなことを考えていると琉衣が私の腕を掴み、引っ張ってきた。
私が寝ていた部屋から出て、廊下を歩いている。



琉「よし、行くぞ。
さっさと行って済ませろよ。」


「え、あ、今から⁉
っていうか今何時なの⁉」


琉「朝の7時。
さっさと終わらせるぞ。」



私あれからがっつり寝てたんだ…。
っていうか学校もある…。
そんな私の想いを読み取ったのか、琉衣が話してきた。




琉「ピクリともしてなかったな。
よく寝れてたみたいでよかった。

あと、学校には終わらせてから送る。
迎えにも行かせるから一人で勝手に帰るなよ。」


「え…別に一人でも大丈夫だけど……。」


琉「俺が大丈夫じゃない。
そもそも学校に行かせたくねぇ。



?「馬鹿な事言わないでください。」




玄関についたと同時に知らない人の声が聞こえてきた。
声のした方に目を向けるとそこにはスーツを着た男の人がいた。



「…馬鹿とはなんだ、弥琴(みこと)。」


弥「彼女はまだ18歳なんですよ?
今時学校卒業しないと就職に影響が出ます。」


「俺がいる。金に困ることはねぇだろ。」


弥「そういう問題ではないです。」



状況がわからないまま、二人の話はどんどん続いていった。
そしてやっと私の事に気付いたのか、弥琴さんという方が私に話しかけてくれた。