琉「死ぬときは一緒だ。
お前が死んだら俺も死ぬ。
そして俺が死ぬときはお前も道連れだ。

お互い一人で死ぬなんて事はねぇ。
一緒手放しはしない、その言葉に嘘はねぇよ。」





何とでも言える、大げさすぎる……人は皆そう言うだろう。
でも彼のこの目を見ると嘘だなんて、大げさだなんて思えない。
本気で言っている目だ。

狂気的な目…ぞくっとした感覚以外に、なぜか心地よさも感じた。
彼は絶対私から離れない。私を裏切らない。




「私は琉衣さんのもの、琉衣さんは私のもの。」


琉「そうだ。
お前が俺を裏切ったら、迷わずお前を殺して俺も死ぬ。」


「琉衣さんが私を裏切ったら、迷わず琉衣さんを殺して私も死ぬ。」


琉「ふっ……それでいい。
まぁ裏切るなんてことは絶対ねぇけどな。」




今度はやさしく抱きしめてきた。
私は大人しく琉衣さんの胸に体を任せた。




私自身を見て愛してくれた人なんて一人もいなかった。
そのせいか他者から見たらおかしいかもしれないが、彼のこの愛情表現に心がほっこりする。

でも私は彼に大事なことを言っていない。




私は浮気相手の子供、要するに必要とされずに産まれてきたんだ。
そんな私を本当に愛してくれるのか…。
話したら離れて行ってしまうのではないか…そんなことが頭に浮かんできた。