溺れるくらいの愛情を。






琉「お前は友情や愛情を信じていない…それもあるが、それだけじゃねぇだろ?
"知らない"っていうのもあるだろ?

だから俺が教えてやるって言ってんだよ。


お前は俺だけの愛を知ればそれでいい。
ほかの情なんてもん必要ねぇ。


信じられねぇなら今すぐ鎖につないでやろうか?
俺はそっちの方が嬉しいけどな。
お前を他の奴らに見られずに、俺の傍にずっと…だなんて最高だな。」




言い返す言葉が出てこない。
確かに私は友情や愛情を知らない。
家族からも周りからも愛されるなんてことなかったから。


友達だよ、とか言ってても陰で悪口言ってるところなんて何度も見てきたし、周りをみてたらドロドロとした関係でしかなかった。

好き、とか言っててもどうせ私の容姿やモデルというところしか見ていない奴ばかり。



……知らないから信じない。
そんなものなくても今まで生きてこれたんだから…。





でも彼の異常なまでの独占欲がなぜか心地よく感じる私がいる。







琉「俺の手をとれ。

……まぁとったら二度と離す気はねぇけどな。
一生、それこそ永遠に愛してやるよ。」




頭では警告が鳴っている。
この男は危険だと、これ以上関わるなと……。

でも私は……










琉「……いい子だ。」







無意識に彼の胸に抱き付いていた。
そしてそんな私の頭を琉衣さんは撫でていた。