溺れるくらいの愛情を。






私には関係ない存在の人だと思っていた。
極道と関係を持つという事は自分の稼ぎの影響にもなる。

…第一世界が違う。



スポットライトを浴びる私と裏の住人である彼
誰が考えても接点などどこにもない。



ぼーっとそんなことを考えているといきなり声をかけられた。




組長「…なぁ、言いたいことはねぇのか?」


「え……あぁ…それじゃぁお言葉に甘えて…。」




組長さんはそっと抱きしめていた腕を緩めてくれた。
私は腕の中から出て、今まで隠してきた普段の顔で二人を見た。

にこりともせず、冷めきっている表情の私を見るのが初めて見たからか、二人の目が見開かれている。




「私、人の感情に興味ないの。
だから友情も愛情も私にはいらないし、必要ない。

安心してよ。
私だって親友だなんて思ってなかったし、付き合ってたけど好きだなんて思った事少しもないから。」




こんな顔(表情)でこんな台詞言ってしまったら今後の人気に響くとは思ったけど、モデルとしてかなり稼いだし、いざとなればキャバクラにでも稼ぎに行けば問題ないだろう。

ため息をつき、その場を離れようとしたときに再度後ろから抱きしめられた。




   


組長「それじゃぁ"クラスメイト"さん、こいつは俺がもらうから。」






今度は肩を抱くようにして歩き始めた。
いきなりの展開に足の速さを合わせるのに精一杯の状態だ。