「よっ陽菜」




「今日一緒に帰んぞ」





「あーごめん、悠馬!!」

「今日バイトなの、本当ごめん!!」







「はぁ?お前バイトやってんのなんか聞いてねーぞ」






「そーなの、今日からなんだ(汗)」






「何でバイトなんかすんだよ」

「そもそもうちの学校はバイト禁止じゃ…」





「友達のお母さんに頼まれちゃったの」

「何でもキャンペーン中は人手不足なんだって」

「だからごめん!! バイト行ってきます」









「…」












ーーーーーーーーーーーーーー






「今日から宜しくお願いします!!」

「瀧澤陽菜です、ホール担当します」






「宜しくお願いします!!」








「じゃあ陽菜ちゃんのお世話係は…」







「俺…やります」








「そう?じゃあ一城君、お願いするわね」







「はい!!」







「一城咲斗(いちじょう さくと)です」

「ヨロシク」







「こちらこそ、宜しくお願いします」







「君同い年でしょ?敬語使わなくていいよ」








「あ、そーなんですか!!じゃなくてそーですね、じゃなくて、えっと」







「ふっ(笑)君は可笑しな人だね」








「あ、えへへ(笑)」


この人眼鏡で凄く美形だな…









「じゃあまずは接客の仕方から説明するよ」





「はい!!」










ーーーーーーーーーーーーーー


(悠馬の家)






「あ~も~、せっかく俺から誘ってやってるのに断るなんて」




(携帯を見る悠馬)







「あいつまだ返信来ねー」

「こんな時間までまだバイトやってんのか」








チクタクチクタク…

(20時)










ーーーーーーーーーーーーーー






心配で働いてる店まで来てしまった…






ガチャン

(お店の扉が開く)






あっ!!あいつーー今日のこと文句の一つでも言ってやらなきゃ気がすまねーー






「おぃ!!ひ…」

「????」









「はははは、もう咲斗君ってばーー」





「今日はもう遅いし送っていくよ」






「本当に?ありがとう」









何だよ男にニコニコしやがって

せっかく送ってってやろうと思ったのに










ーーーーーーーーーーーーーー




キーンコーンカーンコーン…




「おはよー悠馬」





「…」






「ちょっとー無視?」

「ねぇねぇ私何かした?」










「何かしたー?じゃねーだろ」

「お前さ、俺に何か言いたいことないわけ?」









「どゆーこと?」












「もういい」












ーーーーーーーーーーーーーー









何よ!!もう!!
私が何したってゆーのよ!!
悠馬なんか知らない!!












ーーーーーーーーーーーーーー放課後ーーーーーーーーーーーーーー






今日はちょっと言い過ぎちゃったな…

いちよ、謝ったほうがいいよね

あ!! 悠馬だ




「悠…」





「????」







「ねぇねぇ悠馬~あんな地味な子といないでもっと私達と一緒に遊ぼーよ」





「そーだよ悠馬~」






「それもそーかもな」










何よ!! 悠馬何か本当に本当に知らないんだから」









ーーーーーーーーーーーーーー



「へぇーー、君にも彼氏が居たんだね」





「もぉ~本当信じらんない」

「そー思わない?」







「そんなに嫌なら俺と付き合わない?」








「え?」










「冗談だよ、君が彼のことを大好きなのは十分分かってるから」









「もうやめてよ咲斗君」






ーーーーーーーーーーーーーー


客)「ちょっとちょっとーーこれ頼んだの
と違うよ」




「も、申し訳ございません!!」

「すぐおとりかえいたします」






客)「もう最近の若者は」







「きゃっ」








「やめてください!!」


お尻を触られた、気持ち悪い







客)「良いだろ、減るもんでもあるまい し」







「あの!!」









バシッ





ドサドサドサ…





客)「いてーな、何すんだよ」





彼はその迷惑な客を押さえつけた







「それはこっちのセリフでございますお客様」

「当店はそーゆー店ではありませんのでこれ以上他のお客様の迷惑になるようであればこちらもそれなりの処置をとらざる終えませんがよろしいでしょうか?」








客)「あぁ、もういい、もういいから!!」

「帰る」







「お客様~」







客)「あぁ?」







「ありがとうございました、またのご来店御待ちしております」(微笑み)








ガチャン

(お店の扉が開く)






パチパチパチパチパチ…

(お客の拍手)






「ありがとう、咲斗君」(涙)





「大丈夫か?」






「うん、助かったよ~」

「咲斗君は?何もされてない?」





「え?あぁ、俺はどーでもいいんだ」

「それよりお前のほうが心配だ」







「あ、////ありがとう…」









ーーーーーーーーーーーーーー



「今日も大変だったねーー」




「そーだな」






「疲れたーーー」









「今日も送ってってやるよ」








「え?いいの??ありがとう」






























「あっ!! 悠馬だ」

「一言文句言ってやらないと」

「悠…」








「????」







キスしてる?!





何で?






誰?








もう嫌…












「もしかして…あれ人は君の…」



「陽菜!!」


























はっはっはっはっ…


私は夢中で走った








「待て!!待てよ陽菜!!」








「咲斗君…私…」





「いーから何も言うな」





彼は私の頭を自分の胸に当てて抱きしめてくれた








「お前には俺がついててやるから」

「もう泣くな、あんなやつとは別れろ」











ーーーーーーーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーーーーーーー






「ねぇ、悠馬」

「話があるんだけどいい??」





「何だよ、謝りに来たのか?」






「違うよ、私と別れて」









「????」









「お前何言ってるか分かってんの?」









「分かってるよ」


「その上で別れてほしいの」









「何で?」


「こないだのことまだ怒ってんの?」











「そのことじゃない」









「じゃあ何なんだよ!!言いたいことがあんなら言えよ!!」












「じゃあゆーけど…」

「悠馬昨日他の女の子とキスしてたでしょ?」

「私見たんだから!!」


「もう悠馬のこと信じらんない」










「違う!!あれは…」











「違わない!!」

「私…悠馬とはもう付き合えないよ」








「ちょっ、人の話をちゃんと…」








「さよなら」







「陽菜!!」






episode8