ーーーーーーーーー放課後ーーーーーーーーー
どーしよ、このまま気まずいままでいなきゃなはないのかな…
あ!こんなところに新しくお店できてるじゃん!
ちょっと寄り道してこーっと
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チク、タク、チク、タク
(時計の音)
「あの子遅いわね、今日はどこも寄り道してこないはずなんだけど…」
「…ちょっと見てきます!!」
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「どーしよ、面倒なのに絡まれちゃったよ…」
「ねぇねぇ、そこのお姉さん~こんな遅くに一人でどーしたの?」
「俺達と遊ぼーよ~」
「通してください、急いでるんで」
「冷たいな~」
「ねぇ、ちょっとだけ、ちょっとだけ付き合ってよ~」
「と・お・してください!!」
私は急いで走った
「あっ!! いた」
(躓いて転んでしまった)
「お姉さん捕まえた~」
「助けて…悠馬」
「おまわりさーん、こっちこっち」
「やべ察だ、逃げるぞ」
「ありがとう…悠馬…(涙)」
「バカやろう!! 何やってたんだよ!!」
「ごめん…」
「ごめんじゃねーよ!! もし何かあったらどーすんだよ!!心配したんだからな」
「でも、」
「でもじゃねー俺はな。」
(私は思わず泣き出してしまった)
「わりぃ、言い過ぎた」
「もとあと言えば俺が気まずくしちまったんだよな」
(座り込んでいる私をそっと抱き締めてくれる)
「違うの、私が悠馬を不満にさせるようなことしちゃったからだよ」
「私こそごめんなさい」
「よし!! 帰るか、お前のお母さんも心配してるからな」
「うん!! そーだね」
「立てるか?」
「あ、ぃた !!」
「お前すりへってんぞ」
「平気だよこれぐらい」
「いーから後ろ乗れよ」
「でも…」
「お前いつまで俺にこの体制でいさせるつもりかよ」
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「でもお前、危なっかしいとこは相変わらずだよな」
「私そんな危なっかしかった?」
「ま、お前のそーゆーとこ、可愛いよな」
「もーからかわないでよ」
「からかってなんかねーよ、俺は常に本気だ」
「…」
「何急に黙ってんだよ」
「だって、何て言っていいか分からなくて」
「ま、いーけど」
「俺昔からお前のそーゆーとこ好きになったし」
「え?」
「だから、俺お前が好きだから」
「はい、幼なじみとしてね、どーも~」
「はぁ、何度も言わせんじゃねーよ」
「俺はずっとお前一筋ってこと」
「…」
「で?」
「え?」
「返事…待ってんだけど ?」
「えっと…その…
「ごめんなさい。」
「何で ?」
「陽菜!!あなたこんな時間までどこいってたの?心配したじゃない」
「お母さんごめんなさい」
「あら?あなた怪我してるの?」
「もう大丈夫だから」
「悠馬も、もう降ろして…」
「…」
「ごめんなさいね、悠馬君」
「…ぃえ」
「もーあなたったら本当に。」
「お母さん、説教なら後で聞くから」
ガチャ
(玄関の扉が開く)
「ちょっと。」
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はぁ、はぁ、はぁ、
(急いで階段を駆け上がる)
何であんなこといっちゃったのよーー
私のバカ
(私は涙をこらえた)
episode1