「では今から文化祭実行委員を決めます」
「はい!!」
「はい、では櫻木 和華奈(さくらぎわかな)さんにお願いします」
「男子は…」
「はい!!」
「何ですか?櫻木さん」
「男子には如月悠馬君がいいと思います」
「は?! 何で俺が」
「他に誰か居られますか?」
…
「居られなければ男子は如月君でお願いします」
「はいー!?」
「ヨロシクね、悠馬君♪」
「お、おぅ」
ブルブルブル…
何か寒気すんな…
(そっと後ろを振り向く)
陽菜のやつ…凄い睨んでるな…
ーーーーーーーーーーーーーー放課後ーーーーーーーーーーーーーー
「悠馬君♪」
「ぅん?」
「文化祭の実行委員になったんだし一緒に案考えましょ」
「あー俺パス、適当に考えといてよ」
「えーー何でーー」
「彼女…待ってっから」
「彼女?!!」
「陽菜!!」
「あれ?実行委員は?」
「そんなのお前と帰るの優先に決まってんだろ」
「あんな好きでもない仕事やれっかよ」
「それは嬉しいけど仕事は仕事だし、明日からちゃんと行きなよ」
「櫻木さんにも悪いし」
「お前がそーゆーなら…分かったよ」
「はいはーーい」
ーーーーーーーーーーーーーー
何よもーー彼女いるなら早く言ってよね
ま、あんな子に私が負けるはずないけどね
ーーーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーン…
「悠馬!!おは…」
「悠馬く~んおはよう♪」
「お、おはよう」
「悠馬君~今日こそ放課後残ってよね」
「あぁ、分かってるよ」
「やった♪」
ーーーーーーーーーーーーーーお昼ーーーーーーーーーーーーーー
「悠馬君~お昼食べよう♪」
「あぁ、わりぃ」
「約束してっから」
「えーーーー」
ーーーーーーーーーーーーーー休み時間ーーーーーーーーーーーーーー
「悠馬君~お喋りしよ」
「悠馬君~」
「悠馬君~」
ーーーーーーーーーーーーーー
「もう嫌…」
「俺だって精神的苦痛半端ないんだけど」
「この後放課後だぜ?」
「勘弁してくれよ」
「悠馬君~文化祭の決めよ」
「はいはい」
ーーーーーーーーーーーーーー
「悠馬君…私と付き合って」
「分かった」
この後思いがけない事態が起こることを誰も想像出来なかった
episode12