「陽菜!!」




「咲斗!?」






「お前大学に携帯忘れてんぞ」







「ごめんごめんありがとう」








「じゃあ行くか?」








「うん!!」







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あの時咲斗に告白されたけど
私は返事ができないままでいる


本当に咲斗には申し訳ないと思ってる


悠馬とはあれ以来5年もあっていない


連絡先は消せないでいる


私は今22歳の大学四年生


今日は高校時代の同窓会だ


懐かしい気持ちもあるけど悠馬は来るのかな…









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(同窓会)






一城様と瀧澤様ですね、お待ちしておりました


お座敷は梅の間になります








ザワザワザワ…




皆、懐かしいなぁ~




あれ? 悠馬がいない


まだ来てないのかな?




「ねぇ、咲斗、悠馬いる?」





「悠馬?」





「悠馬は5年前に死んじまったじゃねーか」







「え????」




























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(現在)








夢?…」







ピピピピピ…

(病院の機械の音)







私悠馬の上で寝ちゃってたんだ…







「ひ…な…」






「!!?」








「悠馬?!」









「ひな…た…」







「悠馬!!」








「ここは…」









「ここは病院だよ」









「悠馬車にひかれそうになった子供をかばって…」









「そうか…」








「そうかじゃないよ!!」









「心配したんだからね」






「わりぃ」

「俺、お前に言えてないことがある」

「お前が見たキスの話だけどあれ…」









「いいよ、そんなのあとで」









「あれ…キスされる寸前に止めたから」









「え????」










「お前最後まで見ずに勘違いしたんだよ…」








「俺のファーストキスはお前って決めてっから」










「悠馬…」(涙)









「だからもう一度俺と…付き合ってください」









「はい!!喜んで」







episode10