細く透明なのに芯のある凛とした歌声に、立ち尽くして聴き入っていた。 たくさんの小鳥たちに囲まれて歌う姿が、この世のものとは思えないくらい綺麗で。 息も忘れるくらい、夢中になってしまった。 ホント、柄じゃないよな。 俺としたことが。 この俺が、マジでありえない。 けど認めるしかない。 それは、俺が初めて人を心の底から好きになった瞬間だった。 いてもたってもいられなくなくて。 気付けば、あいつに近づいていた。 そして――― 「捕まえた」 あいつの手を、強く強く握りしめていた。