逃げる場所なんて、どこにもなかったけど。 ひとりぼっちのわたしが行く場所なんて、ひとつしかなかったけど。 校舎に向かって、一目散に駆けた。 きっと、彪斗くんならすぐに捕まえらたはず。 けど、彪斗くんは追ってはこなかった。