「へぇ~いいねぇその声。おまえよく聞けば声もいいな。 …ほら、もっと鳴けよ、小鳥チャン」 彪斗くんは、どこまでも意地悪だった。 がし、と腰をつかまれて、息が止まる。 悲鳴を上げることもできない。こわい。 だってわたし、 お父さん以外の男の人に触られたことなんてないんだもん。