小鳥さんたちはわたしの友だち―――なんて言ったら、子どもみたいって笑われちゃうかな。 でも、わたしは知ってるんだ。 小鳥さんたちは、野生で生きていても、とてもやさしくて人懐っこいって。 だって、 「ちちち」 さえずりに似せて、少し声を高くだしたら。 森の中から一羽。 ほら、空を飛んでいたコも、もう一羽。 わたしか佇んでいた街路樹に集まってきてくれる。