俺様生徒会長に鳴かされて。

そして、時はあっという間に流れて、二か月が経った。



その後、生徒会のわたしたち五人はどうなったかというと。



元より忙しかった雪矢さんは、もーっと忙しくなって、最近ではプロデュース以外にも舞台関係のお仕事もやっているとのことだった。



寧音ちゃんと洸くんも、ふたりのあのコミカル演技が大好評だったみたいで、ドラマや映画で共演する機会が多くなったそうだ。

『忙しんだから足引っ張るな』ってよくケンカしてるけど、もともと仲良しのふたりだったから、むしろなんだか楽しそうだ。



そして、わたしはというと。



あの劇直後、いろんな事務所(それこそ大手さんは全部だった)から「うちに入らないか」とお声をいただいて。

わたしの意見を聞きながら彪斗くんや雪矢さんが厳選してくれた事務所で、近々歌手デビューすることになって、今はその準備で大わらわだった。



あの劇の時の歌がすでにネットに出回ってしまったせいで、すでにわたしの名は世間に相当知れ渡っているらしく、『デビューコンサートは大きい所でするべき』とか、『そのためにデビューアルバムを作らないと』とかって話が絶えなくて…とてもめまぐるしい。



けど、『最初からふりまわされると潰れちゃうから』って雪矢さんが忙しい合間をぬってわたしのプロデュースも手掛けてくれて、事務所といろいろ調整してくれるから救いだ。



本当は、雪矢さんはわたしひとりに集中したいらしんだけど…

彪斗くんが『よけーだ』って認めないので、歯がゆい思いをしているとかしてないとか…。



仲がいいのか悪いのか…あのふたりの不思議な関係は、わたしが彪斗くんと正式にお付き合いを始めた今でも、変わらず続いている。



きっと、

ああいうのを『よきライバル』って言うんだろうな。





当の彪斗くんも、ますます作曲家活動にはげんでいる。



わたしが歌う曲は全部彪斗くんが手掛けることになったから、特に最近は大忙しみたいだ。





そういうわけで、わたしたち生徒会は、あの劇をきっかけにますますスケジュールが合わなくなったために、活動らしい活動も、パークに行ったような遊びもすることなく、間もなく任期の終わりを迎えようとしていた。



劇の打ち上げすらできなかったから、すごく寂しいんだけど、



でも、これからは、わたしたちはみんな、同じ世界で活躍する芸能人。



芸能界っていうシビアだけどおもしろくてワクワクする世界で、ずっとずっと、仲間だ。