長い手足に濃紺の軍服風の正装をまとった姿は、まるでマンガやアニメの世界から抜け出てきたようにカッコよくて、
ただ立っているだけなのに、人の視線を一気に集めるようなオーラがあった。
あのヤマネコを思わせる色っぽい目が、冷やかに観客席をにらみ回して、
そして、おさまることの知らない黄色い悲鳴やどよめきが、やっとすこし小さくなるのを待って、
よく通る涼しげな声で、第一声を上げた。
『…どの女もパッとしないやつらばかりだな。
親父のやつ、つまらねぇ茶番開きやがって』
…初登場の第一声がこれなんだから、雪矢さんってほんと切れ者だなって思う。
さっきまでが嘘だったように、観客席は水を打ったようにしんとなる。
けどこれは、悪い印象を受けてそうなったのではなくて、
みんな、この一言だけで彪斗くんに魅了され、オーラに呑まれてしまったからだ。
一週間前の時点でほとんど完璧だったとはいえ、今日までぜんぜん練習できなかっただろうに…。
この自信にあふれた演技…むしろ、さらに良くなっているように見える…。
やっぱり、彪斗くんって、すごい…。
王子様も彪斗くんと同じ、ワガママな俺様設定。
そして、無意識下で運命の女性との出会いを望んでいながらも、毎日に悶々とした鬱屈を抱え込んでいた。
つまらねぇ茶番。
だから、お妃さがしのこの舞踏会も、そう思って期待なんかぜんぜんしていなかった。
けれども、その少女は現れた。
シンデレラ。
王子様の運命の女性…。
ただ立っているだけなのに、人の視線を一気に集めるようなオーラがあった。
あのヤマネコを思わせる色っぽい目が、冷やかに観客席をにらみ回して、
そして、おさまることの知らない黄色い悲鳴やどよめきが、やっとすこし小さくなるのを待って、
よく通る涼しげな声で、第一声を上げた。
『…どの女もパッとしないやつらばかりだな。
親父のやつ、つまらねぇ茶番開きやがって』
…初登場の第一声がこれなんだから、雪矢さんってほんと切れ者だなって思う。
さっきまでが嘘だったように、観客席は水を打ったようにしんとなる。
けどこれは、悪い印象を受けてそうなったのではなくて、
みんな、この一言だけで彪斗くんに魅了され、オーラに呑まれてしまったからだ。
一週間前の時点でほとんど完璧だったとはいえ、今日までぜんぜん練習できなかっただろうに…。
この自信にあふれた演技…むしろ、さらに良くなっているように見える…。
やっぱり、彪斗くんって、すごい…。
王子様も彪斗くんと同じ、ワガママな俺様設定。
そして、無意識下で運命の女性との出会いを望んでいながらも、毎日に悶々とした鬱屈を抱え込んでいた。
つまらねぇ茶番。
だから、お妃さがしのこの舞踏会も、そう思って期待なんかぜんぜんしていなかった。
けれども、その少女は現れた。
シンデレラ。
王子様の運命の女性…。



