「そんな…外見なんて…。
確かに前よりかは少しはよくなったかもしれないけど、
ぜんぜん、自信なんて…」
「…そうなの?」
「はい…。
勇気を持てたんだとしたら、それは…
彪斗くんのおかげです」
「彪斗?」
雪矢さんの表情が、瞬時にこわばった。
「ふぅん…。
君がそうやって外見を変えたのも、彪斗の命令だからなんだ」
「命令じゃないけど…彪斗くんが言ってくれたから。
…って言っても、玲奈さんたちの方が、どう見ても自信に溢れてて綺麗だと思うんですけど」
「そんなことない。
君はぜんぜんちがうよ。
言っただろ?
玲奈は石ころ。
君はダイヤだ、って」
言い聞かせるように、雪矢さんの手が頬を包んだ。
「ダイヤの原石」
それは、彪斗くんも言ってくれた言葉だ。
わたしはおそるおそる、でも真っ直ぐに、雪矢さんを見つめた。
「…じゃあ…自惚れてるって思われるかもしれないけど、
素直に喜んでいいですか。
自信持って、いいですか…?」
「いいよ」
わたしは頬が火照るのを感じながら、込み上げてきた笑顔をこぼした。
「うれしい…。
きっと、彪斗くんもよろこんでくれると思います…」
雪矢さんの目が、ふいに苦しそうにほそまった。



