どうやら、雪矢のやつも考えは俺と同じらしい。
「優羽ちゃんは行きたい?」
と俺を差し置いて優羽を見た。
「えっと・・森林浴ができたり、動物とふれあえたりできてすごく楽しそうですけど…
でもみなさんプライバシーがあるでしょうし、せっかくのお休みの日をわたしなんかのために使っていただくのも…」
「おまえは、どうしたいんだよ、優羽」
煮え切らない優羽に俺は問い質した。
「行きたいの?行きたくねぇの?」
「……」
「おまえのために訊いてんだ。
おまえが決めろ」
四人の視線が集まって、うなだれきってしまった優羽だったけど、
「…行きたい、です…」
しばらくして、ぎこちない笑顔を浮かべた。
「みんなと、遊びに行きたい…!」
「じゃ決まり。
おまえらオフの日決まったら俺に教えろ。
マネージャーと話しつけて、今日中に連絡よこせ」
と、俺が三人を見回しながら命じると、
「えー」
と洸が困った声をあげた。



