言ったあと、ちょっと恥ずかしかったけど。
言葉にしたことで、なんとなくで存在していた気持ちが、はっきりと明確になった気がした。
「自己中で乱暴だけど、でも彪斗くんはほんとはすごくやさしい人。
どんなに振り回されても、わたし、そんな彪斗くんのこと、きらいになれないんだ」
「優羽ちゃん…それって…!」
「でも、それ以上の気持ちはわからない…」
「あら…」
「だって、まだ知り合ったばかりなんだもん」
「そっかぁ。うんまぁ、確かにそうだよね。
これからもっと彪斗のこと知っていけばいいよ。
って言うか、明日から嫌でも知っていくことになると思う。
だって、優羽ちゃんはもう私たち生徒会の仲間だもん」
仲間…
聞き慣れない言葉に、胸がとくんと鳴る。
そして、なんだかすっごくうれしくなって…
「『仲間』って、なんかすごくうれしい」
わたしは仲良くなったばかりのお友達、寧音ちゃんに笑顔をこぼした。
すると寧音ちゃんも、
「あーん!もう優羽ちゃん笑った顔もちょーサイコー!!
優羽ちゃんこそ、生徒会にふさわしいよ!
改めて、よろしくね!」
と、テレビの前で憧れた、満点スマイルをわたしにくれた。
「そうだ!優羽ちゃんお風呂に入る途中だったよね!」
「うん。でもね洗顔忘れちゃって…」
「まかせて!私色々持ってるから、おすすめなのあげるよ!
えっと、優羽ちゃんはお肌とか弱い方?」
「うーんとねー…」
…なんて、女の子トークで盛り上がって、結局、お風呂に入ったのは一時間後だった。
お姫様が入るような金細工が施されたバスタブにつかりながら、
わたしは彪斗くんのことと明日からの生活を考えて、ちょっとのぼせてしまった。
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