『十秒前―――』 プープープー ってそんなこと気にしてる場合じゃないよ。 早く認証番号を…! 「おーい、彪斗(あやと)くーん」 「待ってくれよ、彪斗くーん!」 ふと気づくと、坂道を登ってくる大人がいた。