「どうせまた汚い手使ったんだろ。あんたたちっていつもそうだよな。
でも、もう遅いよ。たった今から、こいつは俺のもんになったから」
「なんだと」
「人のもんに勝手に手ぇつけて言いと思ってんの?
この俺のものに」
「くっ…」
「彪斗」
ひるむ須田さんの横から、ずっと黙っていた雪矢さんが、口調を強くして割り込んできた。
「おまえ、横暴もいい加減にしたらどうだ」
「はぁ?」
「そうやって、ちょっといいと思った子にすぐ手を付けて、好き勝手に遊ぶのはやめろ」
遊ぶ…?
わたしは彪斗くんを見上げた。
綺麗な顔は、涼しげな表情を変えずに雪矢さんを見つめ返している。
そういえば、朝は玲奈さんのことでも言われてたな…。
やっぱり…彪斗くんって、そういう人、なのかな…。
「どうせその子もすぐに飽きて捨ててしまうんだろ?
おまえの勝手にその子を巻き込みたくない。おとなしく」
「捨てねぇよ、ばぁか」



