「おまえ、わかってねぇな。世の中には血のにじむ努力しても歌手になれないやつがゴマンといるのに。
でもまぁ、俺にしてみれば、おまえの歌なんてたいしたことねぇよ。
ただのさえずり。
好き勝手にぴぃぴぃ泣く、ちっせぇ小鳥とおんなじ」
「……」
「だから、大人しく俺に飼われろよ。
すげぇ、だいじにするぞ。
誰の目にも触れさせないように閉じ込めて、死ぬほど可愛がってやる」
そう言って、わたしを見つめる彪斗くんの目は、
どうしてだろう、
乱暴な言葉とは裏腹に、とてもやさしい温かさを帯びているように感じた…。
「優羽!」
その時だった。
突然名前を呼ばれたかと思うと、須田さんと雪矢さんが走り寄ってきた。
やっぱり、わたしを捜しに来たみたいだった。



