チチチチ…
小鳥のさえずりが聞こえた。
晴れ渡る空に目を凝らして見れば、数羽の小鳥が悠々と羽ばたいていた。
いいな。
あの子たちは、幸せそうで…。
「ちちちち」
おもむろに庭に出て、そっとわたしもさえずった。
するとひとりが気づいて、ちょっと離れた木の枝にとまった。
もう一度鳴くと、少し近づいて別の木にとまって。
やがて、わたしの指に来てくれた。
小鳥は、どこへ行ってもやさしい。
内気で泣き虫なわたしを慰めてくれるんだ…。
どうしたの?
悲しいことがあったの?
しきりに小首を傾げてうかがってくれる子に、わたしは微笑み返した。
「大丈夫。もう悲しくないよ」
ほんとうに?
ほんとうに?
いつしか回りに集まっていた子たちも、そばまで羽ばたいてきてくれる。



