「まさか・・・」
途中まで言いかけた私に響輝は、口に指をあてて、内緒のポーズをしてみせた。バラしたくないって事ね。みかはーー
「?」
あっダメだ。全くわからんとばかりにみかはハテナマークをうかべていた。まじか・・・ここにも究極の鈍感が・・・
「キーンコーンカーンコーン」
「あっヤベ。授業始まる。じゃあ、つばさ、帰りにな!」
言いながら手を振る優真くん。
「うん!」
私も手を振り返した。そしてふわふわした気持ちで私は席についた。