星月夜



私が向かった先は、最寄り駅から電車で1時間くらい行った場所にある


少し古びた門を通り抜け真っ直ぐ進んだ先に




―――瞬が眠っている



「瞬、一年ぶり。」


瞬が死んで1年が過ぎた



今日は瞬の命日で私の22歳の誕生日



「どうしてあと1日待ってくれなかったのかな」



私は苦笑いで瞬に問いかける


そしたら自分が生まれた日が最悪の日にならずに済んだのに


こんなんじゃ私一生自分の誕生日喜べないよ


「瞬はさ、私のどこが好きだったの?」


今更帰って来るはずのない答えを求めても仕方ないんだけどね


『……真っ直ぐなとこ』



「えっ!?」



帰って来ないはずの返事が聞こえて来た事に驚き振り返ると



「たっ、滝沢先輩!?」


振り向いた先に立って居たのは久しぶりに見る滝沢先輩の顔


滝沢先輩は驚いていた私を余所にゆっくりて近づいてくる


手には花束と
瞬が吸っていた銘柄の赤い箱のタバコ
瞬が好きだったビールを持って


「さっきの……」



“真っ直ぐなとこ”ってどうゆう意味?